※本ページはプロモーション(広告)を含みます。
鮮魚店の店先に立つ妻に、夫の愛人がこう言います。
わー、たしかにおばさんだぁ!
魚を触り続けて荒れた手。その手を侮辱したのは、愛人ではなく夫のほうでした。夫は若い女を「運命の人」と呼び、妻には「もう女として見れなくなった」と告げます。
先に結論を書きます。この話はスカッとします。夫は最後、軽トラックの中で薄汚れてうずくまっています。妻は昇進して本社へ。そして妻を救ったのは、新しい恋ではありません。
ただし本作は37ページの1話完結です。XやSNSの広告で途中まで読んで、ここへ来た方が多いと思います。この記事では結末を最後まで書いたうえで、残りを買う価値があるかどうかまで、実際のレビュー141件を数えて判断します。
作品情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | 私の夫は溺れる魚〜雑魚を寝取って嬉しいですか?〜 |
| 作者 | 横嶋やよい |
| 出版社 | 笠倉出版社(レーベル:家庭サスペンス/女たちのサスペンス) |
| 話数 | 1話完結・37ページ |
| 配信開始 | 2025年6月25日 |
| ジャンル | レディースコミック/ご近所サスペンス |
| 主人公 | あずみ/夫の実家の鮮魚店を支える妻 |
| Renta!評価 | 3.8(147件)/殿堂入り・ロングセラー |
| ドラマ化 | なし |
1話しかない読み切りでレビューが147件付いています。当ブログで扱ってきた作品の中でも、この密度は突出しています。理由は後半で書きます。
あらすじ(ネタバレなし)
あずみは、夫・隆文の実家が営む鮮魚店で働いています。
店を回しているのは、あずみと義父母です。隆文は家業を手伝いません。外で会社勤めをしていましたが、そちらもうまくいっていない。店の仕事を覚えたのも、朝が早いのも、手が荒れたのも、全部あずみのほうです。
ある日、店先に若い女が現れます。隆文の愛人・ルリでした。
ルリはあずみを見て「おばさん」と笑います。隆文はそれを止めません。それどころか、あずみの荒れた手を指してもう女として見られないと言い放ち、ルリを「運命の人」と呼びました。
あずみは離婚を選びます。そこから、夫が何を捨てたのかが少しずつ明らかになっていきます。
登場人物
| 人物 | 立場 | 役どころ |
|---|---|---|
| あずみ | 主人公 | 鮮魚店を実質的に回している妻。魚の仕事に誇りを持っている |
| 隆文 | あずみの夫 | 家業を手伝わない。会社もうまくいかず、妻を「女として見れない」と切り捨てる |
| ルリ | 隆文の愛人 | 若さを武器にあずみを嘲笑する。隆文を「社長の息子」として見ている |
| 義父 | 隆文の父・鮮魚店の店主 | 息子ではなく嫁の側に立つ。店の始末をつける |
| 義母 | 隆文の母 | 息子の怠惰をはっきり指摘する |
この作品の見どころ
「雑魚」が誰を指しているのか
サブタイトルは「雑魚を寝取って嬉しいですか?」です。寝取られたのはあずみのはずなのに、雑魚と呼ばれているのは奪われた側ではありません。
雑魚は、夫のほうです。タイトルの時点で、この物語がどちらを勝たせるかは決まっています。それでも読ませるのは、夫が転落していく道筋が、全部自分の選択でできているからです。
魚屋の話が、そのまま人の話になっている
あずみは魚のプロです。だから彼女の言葉は、いつも魚の比喩で出てきます。
元が美味しい魚でも 悪い環境に染まるとひどい味になるのよ
魚の目利きができる人間が、夫の目利きを間違えた。そして最後には「逃がした魚は大きい」という言い回しが、魚屋の息子にそのまま返ってきます。短い作品ですが、この一本の線だけは最初から最後まで通っています。
義両親が、息子の側につかない
このジャンルで義実家といえば、たいてい敵です。ところが本作の義父母は違います。母は息子の怠惰をはっきり指摘し、父は嫁のために店をたたむ判断をします。
レビューでも、この点に触れている人が多くいます。141件のうち12件が義両親について書いていました。作品の主題ではないのに、これだけ言及されるのは珍しいことです。
ここから先はネタバレです。結末に触れたくない方は「読者の評価」まで飛ばしてください。
【ネタバレ】離婚が決まるまで
ルリを連れてきた隆文は、あずみに離婚を迫ります。理由は「もう女として見れなくなったんだ」。魚を扱って荒れた手も、朝の早い生活も、店のためだったにもかかわらずです。
ここで動いたのは義母でした。息子が家業を手伝わずに来たことを、その場ではっきり口にします。そしてあずみが答えます。
私… 離婚します
義父は慰謝料を一括で用意し、家と店を処分します。店を継ぐ気のない息子に渡すものは何もない、という判断です。ここで隆文は、離婚と同時に継ぐはずだった店も失いました。
【ネタバレ】「海パン」という店
隆文とルリは、自分たちの店を開きます。海鮮丼とパンケーキのテイクアウト店。店名は、その2つをつなげたものです。
鮮魚店の息子でありながら、隆文は生ものの扱いを覚えていませんでした。店はネットで酷評され、経営は行き詰まります。ルリは「ふざけんな!」と叫んで出ていきました。
「運命の人」と呼ばれた女は、うまくいかなくなると今度はサゲマン扱いされます。隆文が誰かを本気で選んだことは、結局一度もありませんでした。
一方、あずみは離婚から4か月後にスーパーの鮮魚コーナーで働き始めています。実家の店で20年近くやってきた仕事が、そのまま職歴になりました。
【ネタバレ】最終的に全員がどうなったか
あずみ
鮮魚コーナーのチーフに昇進し、本社への栄転が示されて終わります。復縁を迫ってきた隆文には、こう告げました。
私の人生から 永遠に消えて
新しい恋人は出てきません。あずみを立て直したのは、慰謝料と、自分の腕でした。
隆文
1年後、軽トラックの中で薄汚れた姿になっています。家も店も職も、両親との関係も、ルリも失いました。あずみに復縁を持ちかけますが、拒絶されます。
ルリ
店の失敗とともに隆文のもとを去ります。その後は描かれません。「もっと罰が当たってほしかった」という感想が出るのは、ここが理由です。
義父母
店を畳み、息子を切り離します。最後まであずみの側にいた人たちで、この作品でいちばん静かに正しい判断をしています。
スカッと度:★★★★☆
加害者2人はきちんと落ちます。しかも誰にも復讐されずに、自分の判断だけで落ちます。あずみは手を下していません。ただ離婚して、自分の仕事を続けただけです。
主人公は救いようのない愚か者(夫)とアッサリ離婚できて本当ヨカッタ!あのまま結婚生活続けてたら人生まるごと食い潰されて不幸まっしぐらだもの!!
星ひとつ引いたのは、ルリへの決着が薄いためです。彼女は出ていくだけで、社会的にも金銭的にも何も失いません。徹底した断罪まで見たい方は、『リベンジ〜サレ姉の復讐〜』のほうが目的に合います。
この作品が本当に描いているもの
隆文が失ったものを並べると、順番がはっきりします。
- 妻(自分から捨てた)
- 店と家(親が処分した)
- 新しい店(自分の無知で潰した)
- 愛人(見限られた)
どれも誰かに奪われたものではありません。この作品には、加害者を罰する装置が一つも出てこない。それでも読後がスカッとするのは、隆文が持っていたものが全部、あずみと両親が働いて作ったものだったからです。
あずみのほうは、手ぶらで出ていったように見えて、実は唯一「自分のもの」を持って出ています。魚を見る目です。だから4か月で再就職でき、1年で昇進する。
タイトルの「溺れる魚」は、水の中にいるのに溺れる魚のことだと思います。店という水槽の中で、隆文だけが泳ぎ方を覚えなかった。
読者の評価|141件を数えて分かったこと
Renta!のレビューは147件・平均3.8です。うち本文が読める141件を、星ごとに数えました。
| 評価 | 件数 | 割合 |
|---|---|---|
| ★5 | 35件 | 25% |
| ★4 | 54件 | 38% |
| ★3 | 39件 | 28% |
| ★2 | 9件 | 6% |
| ★1 | 4件 | 3% |
最も多いのは★5ではなく★4です。そして★1と★2を合わせても13件、全体の9%しかありません。「絶賛ではないが、ほとんどの人が満足している」という、かなり珍しい分布です。
レビューの半分が、配信の翌月に集中している
投稿月を数えると、もっとはっきりします。配信は2025年6月25日。そして2025年7月だけで69件、全体の約半分が入っています。
理由はレビュー本文に書いてあります。141件のうち20件が「X」「SNS」「広告」に言及していました。
SNSの試し読みで半分くらい読んで、続きが気になってレンタルしました。
つまりこの作品の読者の多くは、書店で選んだ人ではなく広告漫画として途中まで読まされた人です。147件という数字は、作品の知名度ではなく広告の到達量を映しています。
同じ作者・同じ体裁の作品と比べると、差が異常
横嶋やよいさんは、37ページの読み切りをレンタル100ポイントで出すという同じ形式の作品を複数発表しています。そのうちの1本が『他人の夫が欲しい〜愛妻家を奪ったら地雷妻もついてきました〜』です。ページ数も価格も出版社も同じ。しかもこちらは略奪する側から描いた作品で、題材の近さも十分にあります。
| 作品 | 体裁 | Renta!レビュー |
|---|---|---|
| 私の夫は溺れる魚 | 37ページ/レンタル100pt | 147件 |
| 他人の夫が欲しい | 37ページ/レンタル100pt | 6件 |
| (参考)コミックシーモア版 | 1巻完結/198円 | 22件 |
同じ作者、同じ長さ、同じ値段で、レビュー数が24倍違います。同じ作品でも、Renta!とコミックシーモアで6倍以上の差があります。
作品の出来だけでは、この差は説明できません。147件という数字が測っているのは、面白さではなく、広告がどれだけ回ったかです。そのうえで平均3.8を保っているのは、広告で連れてこられた読者を裏切っていないということでもあります。
低評価13件は、内容ではなく「量」を責めている
★1と★2の13件を読むと、不満はきれいに3つに分かれます。
- 短さと価格:「1つの話しでこの値段かぁ」「短すぎる」
- 広告で読めてしまう範囲が広い:「ほとんどを広告で読めてしまったから、残りの数ページ分をわざわざ購入する価値なかったかも」
- ざまあが弱い:「もう少しギャフンとなってほしかった」
「話がつまらない」という低評価はほとんどありません。物語そのものへの否定ではなく、37ページに対して払った金額と、広告で見た分との差に対する不満です。
読者が引っかかった細部
おもしろいことに、高評価をつけた人ほど「海パン」の経営の細かいところに突っ込んでいます。
スーパーの半額の魚を冷凍して一ヶ月もたせるとか頭おかしい。そもそも、飲食やるなら衛生の資格がないと保健所の許可がおりないから、無許可営業の可能性も気になる。
これは作品への文句というより、隆文がどれだけ何も知らなかったかの答え合わせになっています。鮮魚店で育ちながら、仕入れも衛生管理も覚えていない。あずみが20年かけて身につけたものを、彼は一つも持っていませんでした。
もう一つ、読者の間で意見が割れているのがあずみの見る目です。
クズ夫に見る目ないってセリフがありましたが、それは主人公も見る目ないからクズに引っかかるのでは?と思ってしまいました
魚の目利きはできるのに、人の目利きは外した。この矛盾を作品は責めません。そこが物足りないという読者と、そこが優しいという読者に分かれています。
広告で途中まで読んだ人へ|続きを買う価値はあるか
ここまで読んで、結末はもう分かったはずです。そのうえで正直に書きます。
買う価値があるのは、「海パン」が潰れる過程と、あずみが復縁を断る場面を絵で見たい人だけです。あらすじとして知るだけなら、この記事で足ります。
逆に言えば、この作品のいちばん良いところは絵の芝居です。荒れた手のアップ、義父が店じまいを告げる場面、軽トラの中の隆文。文章にすると一行で終わる場面に、コマが割かれています。★4が最多という分布は、そこを評価した人が多かったからだと考えられます。
迷っているなら、レンタル100ポイントという選択肢があります。購入180ポイントの半額強で、48時間読めます。
評価
総合 76/100(★★★★☆)
| 項目 | 点数 | 理由 |
|---|---|---|
| ストーリー・構成 | 16/20 | 37ページで起承転結が閉じている。ただし展開は最初から読める |
| キャラクター | 15/20 | あずみと義父母は良い。ルリが記号的で、退場も雑 |
| 世界観・画力 | 16/20 | 魚と手の描写が効く。絵が受け付けないという声も一定数ある |
| テーマの深さ | 15/20 | 「腕がある人間は強い」を1話でやりきった |
| 読後感・満足度 | 14/20 | スカッとするが、読み終わるまでが短く余韻が残らない |
減点は分量に集中しています。同じ内容で3話あれば、もっと高い点をつけていました。ただし「短いから軽い」わけではありません。あくまで一読者としての個人的な評価です。
『私の夫は溺れる魚』を読む方法
結末を知ってから最初の数ページを読み返すと、あずみの手のアップの意味が変わります。あの手は「女を捨てた手」ではなく、彼女がこのあと生きていくための道具だからです。
- 1話完結・37ページ。続きものではないので、これ以上の出費はありません
- Renta!はレンタル100ポイント(48時間)/購入180ポイント
- 試し読みあり。会員登録は無料で、購入分にはポイント還元があります
- Renta!の先行配信作品で、レビューも147件と他店より多く集まっています
- コミックシーモアなど他社でも配信されていますが、レンタルで安く読めるのはRenta!です
価格や配信状況は変わることがあるので、最新は公式ページでご確認ください。
似ている作品・あわせて読みたい
同じくらいの長さで、同じくらい早く決着がつくものなら、『パパ、浮気してるよ?娘と二人でクズ夫を捨てます』が全14話で完結しています。
「妻が自分の腕で立ち直る」という筋がお好きなら、『夫がゴミだと気づいたので捨てさせていただきます』も近い読み心地です。
短い作品をまとめて探すときは、1時間で読めるスカッと復讐漫画まとめから選ぶのが早いです。
よくある質問(FAQ)
Q. 完結していますか?
A. しています。1話37ページの読み切りで、続編はありません。
Q. 結局スカッとしますか?
A. します。夫は家も店も職も愛人も失い、妻は昇進します。ただし愛人への決着は薄いので、そこを期待すると物足りません。
Q. 主人公に新しい恋人はできますか?
A. 出てきません。あずみを立て直すのは仕事です。そこを評価するレビューが複数あります。
Q. 広告で読める範囲はどのくらいですか?
A. 「半分くらい読んだ」という声があります。ただし結末までは出ません。離婚が決まったあたりで切れます。
Q. ドラマ化されていますか?
A. されていません。2026年9月時点で実写化の発表はありません。
Q. どこで読めますか?
A. Renta!のほか、コミックシーモアなどでも配信されています。レンタル(100ポイント)があるのはRenta!です。▶ Renta!の作品ページはこちら
こんな人にぴったり
- SNSの広告で途中まで読んで、結末だけ知りたい人
- 長い連載を追う体力がなく、30分で片づく復讐劇を探している人
- 手に職がある主人公が好きな人
- 義実家が味方になる話を読みたい人
逆に、読み応えのある長編を求めている人には短すぎます。じっくり読むものを探しているなら、スカッとする復讐漫画のおすすめまとめから巻数のある作品を選んだほうが満足できます。
まとめ
- 鮮魚店を支えていた妻・あずみが、夫・隆文に「女として見れない」と離婚を迫られる話
- 義父母は息子ではなく嫁の側につき、慰謝料を一括で払って店をたたむ
- 隆文とルリは海鮮丼とパンケーキの店「海パン」を開くが、生ものの知識がなく失敗する
- ルリは去り、隆文は1年後に軽トラックの中で薄汚れている
- あずみはスーパーの鮮魚チーフに昇進し、本社へ。復縁は「永遠に消えて」と拒絶
- レビュー141件の内訳は★4が最多の54件。低評価は内容ではなく短さと価格への不満
ほかのスカッとする復讐漫画は、スカッとする復讐漫画のおすすめまとめにまとめています。


