『復讐の未亡人』ネタバレ|密の復讐は今どこまで?原作105話とドラマ全8話の距離

漫画『復讐の未亡人』のアイキャッチ画像 職場・学校・友人の復讐

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夫を自殺に追い込んだ会社へ、妻が派遣エンジニアとして入り込む。『復讐の未亡人』は、その一文だけで話が動き出す作品です。

「最終回」で検索して来られた方に、先に現在地をお伝えします。テレビ東京のドラマ版は全8話で決着まで描かれています。一方、原作漫画は完結していません。2026年9月23日時点で、原作は第105話「誘拐劇」まで進んでいます。めちゃコミックには2016年10月に書かれたレビューが残っています。10年続いている連載です。

そして、この作品は配信サイトごとに数え方がまるで違います。めちゃコミックでは223話、Renta!のフルカラー版では192話、単行本では29巻。同じ話を読んでいるのに、数字が3つあります。ここを整理しないまま買うと、同じ話をもう一度買うことになります。

以下では、密(みつ)の復讐がどこまで進んだのか、話タイトル105話ぶんから追える範囲、18,557件のレビューで★1が何を言っているのか、どこで読むのがいちばん安く追いつけるのかを、実際に各サイトを見て確かめた数字で書きます。

10年つづく復讐劇の現在地|原作105話・単行本29巻

作品名復讐の未亡人
作者黒澤R
出版社・掲載誌双葉社/毒りんごcomic(単行本レーベル:アクションコミックス)
話数・巻数原作第105話まで/単行本29巻・連載中(2026年9月23日時点)
主人公鈴木密/IT企業の派遣エンジニア
ジャンル復讐・サスペンス(ストアによって青年漫画/女性マンガと表記が割れる)
評価めちゃコミック 4.0(18,557件)/コミックシーモア 4.0(765件)/ブックライブ 4.1(149件)
実写化テレビ東京・全8話(2022年7月クール。Paraviで同年3月9日から先行配信)主演:松本若菜

めちゃコミックのキープ登録は36,675人、レビューは18,557件。当ブログで扱ってきた作品の中でも上位の規模です。レビューは2016年に書かれたものから2026年9月のものまで並んでいます。

めちゃコミックのレビューに、こんな一文がありました。

もう10年
まる10年も描き続けて下さってるのが凄い!金魚妻の方もずっと読んでいます!(2026年9月・★4)

IT企業に潜り込んだ未亡人|あらすじは、ここから動き出す

公式の紹介文は、短い言葉で始まります。

復讐は気持ちが良い――とあるIT企業に勤務する、有能な派遣エンジニア・鈴木密。彼女がその会社に潜り込んだのには、隠された理由があった。夫を追い詰め、自殺に追いやった者たちひとりひとりへ、借りを返すため――(ブックライブ 商品説明より)

復讐は、殴り込みではない

夫・鈴木優吾は、職場のパワハラで心を病み、自ら命を絶っています。密は名前を変えて、その職場に入り直します。相手は一人ではありません。追い詰めた人間が複数いて、密はその一人ひとりに順番を付けていきます。

復讐の手口は、殴り込みではありません。密は有能なエンジニアとして信頼を得て、相手の側から近づいてくるように仕向けます。ここが本作の色です。加害者は、自分が裁かれていることに、最後まで気づかないことがあります。

鈴木密と、優吾をめぐる人たち|ドラマ版のキャストとあわせて

人物立場ドラマ版キャスト
鈴木密IT企業の派遣エンジニア。有能で、周囲の信頼も厚い。名前を変えてこの会社に入った松本若菜(鈴木密/美月 役)
鈴木優吾密の夫。心優しい性格。2年前、職場のパワハラで自ら命を絶った。陽史の双子の兄平岡祐太
斉藤真言優吾を尊敬していた同僚。ブラックな職場を正そうとする。密を同僚として、また異性として気にかけている桐山漣
陽史優吾の双子の弟。密とともに復讐を仕掛ける側にいる—

人物の説明はテレビ東京の公式キャストページの記載にそろえています。陽史の配役は、今回確認した公式ページには出ていませんでした。

主演の松本若菜は、同じ黒澤R作品『金魚妻』にも出ています。公式コメントでは、台本について「復讐の仕方もかなり原作に近い描き方をしている」と話しています。原作から入る人にも、ドラマから入る人にも、同じ手口の話が届く作りだということです。

話タイトル105話で追う|復讐の話が「家族の話」に変わる場所

本作は長い作品です。「どこまで読めばいいのか」「途中でダレないか」は、買う前に引っかかるところです。そこで、めちゃコミックに並んでいる全223話ぶんの話タイトルを1話ずつ拾って、原作105話ぶんに並べ直しました。タイトルの並びだけでも、物語の重心が動いていくのが分かります。

区間話タイトルの例並びから読めること
第1〜10話ビギニング/クズとコウモリ/口は災いのもと/姑息に立ち回るオンナ/見えてきた真相/全ては彼女の思うがままに/復讐に必要なもの/恩讐の彼方に/胎動標的が一人ずつ名指しされ、密の側が場を支配している
第11〜25話私を殺して…!/魔女の笑い/ネズミちゃん/悪夢/虚言癖/耐えて耐えて、耐えて耐えて…/人を狂わせる力/駒/メタノール/花言葉/優吾 真言…手口が具体的になる区間。薬品名や花言葉がそのままタイトルになる
第31〜55話どっちに似るだろう/母親の事/遠い遺伝子/美花/探偵ごっこ/契約/先生/お母さん/ミエさん/ママ先生/綺麗でしょ会社の外へ出る。母・遺伝・子どもという語が増え、人物名がタイトルになる
第56〜85話『M』/『同じ顔』/破壊/おばあちゃん/神様/家族/勇者/バレエ/三者面談/PTA/侮辱/人の子育て学校と子育ての語が並ぶ。復讐劇から生活の中の話へ重心が移る
第86〜105話凌辱/優吾/再会/破滅の系譜/尋ね人/捜索/真言とマコト/嘘と本心/書き換えられた輪郭/檻の外、檻の中/受け継がれるもの/女優/それぞれの選択/ギフト/誘拐劇「優吾」「再会」「真言」と、始まりの人物名が戻ってくる。最新話は「誘拐劇」

サジェストの「美花」「ミエ」は、第35話と第51話にいる

サジェストに出る「美花」「ミエ」も、ここで正体が分かります。第35話が「美花」、第51話が「ミエさん」。どちらも作中の人物で、会社の外側の話が始まる区間に置かれています。

もちろん、タイトルは中身そのものではありません。ただ、「会社への復讐」で始まった話が、第31話あたりから母親と子どもの話に寄り、第86話以降でまた優吾と真言の名前に戻ってくる。この往復が、後で触れる低評価の理由とちょうど重なります。

同じ作品が4通りの数え方で売られている|223話・192話・29巻・105話

本作でいちばん注意が要るのは、話数です。2026年9月23日に各サイトを見て、次の数字を確認しました。

読む場所進み方価格
めちゃコミック(独占・先行配信)223話まで配信中。原作1話を2〜3話に分けて売っている(原作105話ぶん)1話 55pt/1〜14話無料
Renta!【フルカラー】(タテコミ)現在192話ページ記載のとおり
Renta!(単行本)現在29巻1巻 レンタル490pt/購入700pt
コミックシーモア1〜29巻280pt〜450pt
ブックライブ1〜29巻1巻 770円(税込)/ブラウザ試し読みあり
毒りんごcomic(雑誌)最新の118号に第101話を収録。1号おきに1話ずつ1号 レンタル400pt/購入600pt

めちゃコミックの223話=原作105話ぶん

めちゃコミックの223話は、原作を細かく割った数字です。全話が3分割されているわけではなく、実際に数えると2分割が90話、3分割が14話、そして最新の第105話だけが前編のみの配信でした。序盤ほど3分割が多く、第23話あたりからは2分割が続きます。

もうひとつ。めちゃコミックがいちばん先を走っています。雑誌の最新号(毒りんごcomic 118号)が第101話までなのに対し、めちゃコミックは第105話の前編まで出ています。話の先を追いたいなら、ここが最短です。

逆に、まとめて読み返すなら巻売りです。29巻をそろえる形になりますが、1話ずつ買うより1話あたりは安く付きます。

番外編は、単行本8巻とぶつかる

注意がもう1点あります。『復讐の未亡人 番外編』は本編とは別の商品として並びます。ブックライブの商品説明には「本作品は販売中の『復讐の未亡人 : 8』に収録されております」とあります。単行本8巻を持っているなら、番外編は買い直しになります。

どこで読むか|先を追うならめちゃコミック、読み返すなら巻で買う

結末を知ってから1巻に戻ると、密が最初に見せる表情の意味が変わります。序盤は無料で読める範囲が広いので、合うかどうかはそこで判断できます。

  • めちゃコミックは独占・先行配信で、1〜14話が無料。1話55ptの話売り
  • Renta!は単行本が現在29巻。レンタル490pt/購入700ptと、借りるか買うかを選べる
  • ブックライブは1巻770円(税込)。ブラウザの試し読みがある。会員登録は無料
  • フルカラーで読みたい場合は、Renta!のタテコミ版(現在192話)が別にある

価格や配信状況は変わることがあるので、最新は公式ページでご確認ください。

▶ 1話を試し読みする(Renta!)

▶ 1巻を見る(ブックライブ)

18,557件で4.0|★1が1%しかない作品の、その1%が言っていること

めちゃコミックの評価は4.0。件数は18,557件です。内訳まで見ると、この作品の性格がはっきりします。

★533%(6,161件)
★438%(7,125件)
★323%(4,180件)
★24%(815件)
★11%(276件)

★1と★2を足しても5%(1,091件)です。1万8千件を超える規模で低評価がこれだけ少ない作品は多くありません。いちばん多いのは★4で38%。「面白い、ただし満点ではない」という位置に票が集まっています。

★1〜2が指している2つの不満

では、その5%は何を言っているのか。新着順で約120件を読み、★1〜2のものだけを拾うと、不満は2つに集まりました。

何が面白い…?
無料の10話まで読んだところですが、これ以上は耐えられず脱落。面白そうと思ったのは1話目だけ。それからは予想とは違う復讐劇。復讐の仕方はお粗末だし、周りの人たちもろくでもない人多数だし(★2)

よくわからない
毎回買うけど、もうなんの話をしたいのかわからなくなってきた。毎回買うけど、面白いのかもわからなくなってきた。でも毎度毎度買ってる。(★2)

1つ目は「復讐の仕方が期待と違う」。殴り返すカタルシスを求めて来た人が、序盤10話で脱落しています。2つ目は「話が拡散して、何の話か分からなくなる」。これは、さきほど話タイトルで見た重心の移動と同じことを指しています。会社への復讐から、母と子の話へ。長く読んでいる人ほど、この変化に戸惑っています。

「途中までは面白いのに」「後味悪し」も、★2に付いていた言葉です。後味の悪さは、この作品では欠点というより設計です。密の復讐は、相手が壊れていく過程をきちんと見せます。そこが快感になる人と、気分が重くなる人に分かれます。

テレ東の全8話はどこまで描いたか|松本若菜版と原作の距離

ドラマ版はテレビ東京で2022年7月クールに放送されました。Paraviでは同年3月9日から先行配信。全8話で、最終話は「Last episode」と表記されています。主題歌はゲスの極み乙女。の「青い裸」。

公式サイトと、テレビ東京のオウンドメディア「テレ東プラス」の記事見出しから、ドラマで描かれた範囲が分かります。社長の失脚、密の継父にまつわる過去、そして「優吾の死の真相が明らかに」という見出し。ドラマは、優吾がなぜ死んだのかという一点に向かって8話で畳まれています。

ドラマを見終えた人が、原作で出会うもの

対して原作は、その先を105話ぶん描いています。ドラマの各話が原作の第何話にあたるかは、公式には示されていません。ただ、話タイトルの並びを見るかぎり、ドラマが扱ったのは会社を舞台にした区間です。学校や子育ての話、「破滅の系譜」「受け継がれるもの」といった後半の区間は、原作を読まないと出てきません。

ドラマで結末を見た人が原作に来ると、「終わったはずの話が、まだ半分だった」という感覚になります。逆に言えば、ドラマは原作の入口を8話にまとめた作りです。

スカッと度|即効性はない。効いてくるのは相手が壊れたあと

当ブログの基準でいうと、スカッと度は高めですが、即効性はありません。1話で決着が付く型ではなく、標的ごとに数話かけて追い詰めます。★2のレビューが「復讐の仕方はお粗末」と書いていたのは、この遅さのことだと読めます。

効いてくるのは、加害者が自分で転ぶところ

効くのは、相手が自滅していく描写です。密は手を下しきらず、相手の弱さや欲に乗せて転ばせます。自分が何をされたのか分からないまま落ちていく加害者を見たい人には、これ以上ない作りです。

採点|総合 82/100

ストーリー・構成16/20標的ごとの区切りは巧い。ただし第31話以降で軸が移り、長く読むほど迷子になりやすい
キャラクター18/20密が強い。有能さと壊れ方が同居していて、味方の真言まで揺らされる
世界観・画力17/2010年描き続けて絵が安定している。フルカラー版もある
テーマの深さ17/20復讐の話が、遺伝と子育ての話に接続していく。ここを評価するかで印象が割れる
読後感・満足度14/20後味は重い。連載中で決着が出ていないぶん、読み終わりの区切りが付けにくい
総合82/100(★★★★☆)—

あくまで一読者としての個人的な評価です。

この作品の次に読むなら

話数・完結・ドラマについて、よく聞かれること

Q. 完結していますか?
A. していません。2026年9月23日時点で、原作は第105話「誘拐劇」の前編まで配信されています。単行本は29巻まで。めちゃコミックの作品ページにも完結の表記はありません。

Q. ドラマの最終回と、漫画の結末は同じですか?
A. ドラマは全8話で、優吾の死の真相までを描いて終わります。漫画はその先が105話ぶん続いていて、まだ決着していません。同じ終わり方を漫画に探しても見つかりません。

Q. めちゃコミックの223話と、単行本29巻は同じ中身ですか?
A. 中身は同じで、区切り方が違います。めちゃコミックは原作1話を2〜3話に分けて売っていて、223話で原作105話ぶんにあたります。

Q. いちばん先まで読めるのはどこですか?
A. めちゃコミックです。独占・先行配信で、雑誌(毒りんごcomic 118号=第101話)より4話ぶん先に出ています。Renta!やブックライブは単行本でまとめて読む形です。

Q. 無料で読める範囲はどのくらいですか?
A. めちゃコミックが1〜14話を無料で公開しています(2026年9月23日時点)。ブックライブにはブラウザの試し読みがあります。

Q. 「美花」「ミエ」は誰ですか?
A. どちらも作中に出てくる人物で、話タイトルになっています。第35話が「美花」、第51話が「ミエさん」。会社の外に舞台が広がっていく区間に登場します。

Q. 番外編は買ったほうがいいですか?
A. 単行本8巻に収録されている話なので、8巻を持っているなら重複します。ブックライブの商品説明にもその注意書きがあります。

刺さる人と、合わない人

  • 向いている人:加害者が自分から崩れていく過程を、じっくり見たい人
  • 向いている人:長い作品を腰を据えて読むのが好きな人(原作105話・単行本29巻)
  • 向いている人:ドラマ版を見て、その先が知りたくなった人
  • 合わない人:1話で決着が付くスピード感が欲しい人。序盤10話で脱落したという声があります
  • 合わない人:読後感の軽さを求める人。後味は重いです
  • 合わない人:完結した作品だけを読みたい人

ここまでの要点

  • 原作は連載中。2026年9月23日時点で第105話「誘拐劇」まで、単行本は29巻
  • ドラマ(テレビ東京・全8話・主演 松本若菜)は、優吾の死の真相まで描いて完結している
  • めちゃコミックの223話は原作105話ぶん。1話を2〜3話に分けて売っていて、雑誌より4話先行している
  • 評価は18,557件で4.0。★1と★2は合わせて5%しかない
  • 低評価の理由は「復讐が遅い」と「話が拡散する」の2つ。話タイトルの並びでも、第31話あたりから軸が移っている
  • 番外編は単行本8巻に収録済み。買い直しに注意
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