【完結】『ホリデイラブ』ネタバレ最終回|里奈の末路とドラマとの決定的な違いは?感想・評価も

ホリデイラブ ネタバレ最終回 アイキャッチ 夫婦・恋愛の復讐

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ドラマ版の最終回を見て、こう思った人はいませんか。

「里奈、あれで終わり?」

2018年にテレビ朝日で放送されたドラマ版は、不倫相手の里奈に救いを残したまま幕を閉じます。ところが原作漫画の結末はまったく違います。里奈は、家も金も子どもも、一度に失います。

この記事では『ホリデイラブ ~夫婦間恋愛~』全8巻・全113話の結末を、ネタバレありで最後まで解説します。里奈がどこまで落ちるのか、夫の純平はどうなったのか、そしてドラマとどこが決定的に違うのかまでまとめました。

作品情報

項目内容
タイトルホリデイラブ ~夫婦間恋愛~
原作こやまゆかり
漫画草壁エリザ
掲載マンガボックス(単行本は講談社・KC KISS)
連載期間2014年9月25日〜2019年9月19日(約5年)
巻数全8巻・全113話/完結
主人公高森杏寿(たかもり あず)
Renta!評価4.0(1,132件)
実写ドラマテレビ朝日系「金曜ナイトドラマ」/2018年1月26日〜3月16日・全8話
ドラマ主演仲里依紗

あらすじ(ネタバレなし)

高森杏寿、30歳。自宅でネイルサロンを営みながら、夫の純平と娘の七香と暮らしています。特別に裕福なわけではないけれど、穏やかで満ち足りた毎日でした。

その日常が、夫の不倫で崩れます。

相手は、純平の会社で働く派遣社員の井筒里奈。そして里奈もまた、夫と子どもを持つ既婚者でした。W不倫です。

本作が他のサレ妻ものと違うのは、杏寿が最初から離婚を選ばないところです。彼女が選ぶのは「夫婦をやり直す」という道。しかし相手の里奈は、そう簡単に手を引く女ではありませんでした。

5年・113話にわたって描かれるのは、壊れた家庭を建て直そうとする妻と、それを許さない不倫相手との長い攻防です。

登場人物

高森杏寿(たかもり あず)

主人公。30歳の主婦で、自宅でネイルサロンを営んでいます。名前の読みは「あず」です。夫の不倫を知ってなお、家庭を壊さない道を探し続ける人物。その粘りが本作の芯になっています。

高森純平(たかもり じゅんぺい)

杏寿の夫、32歳。大手ゼネコン勤務。不倫の当事者でありながら、優柔不断さで事態を悪化させ続けます。読んでいていちばん腹が立つのは、実は里奈ではなくこの人かもしれません。

井筒里奈(いづつ りな)

純平の会社の派遣社員で、不倫相手。既婚で子どももいます。本作の敵役であり、執着の描き方が突き抜けているのがこの作品の売りです。引くべき場面で引かず、むしろ踏み込んでくる。

井筒渡(いづつ わたる)/高森七香(たかもり ななか)

渡は里奈の夫。妻の裏切りを知る側の人間で、最終的に里奈の運命を決める人物です。七香は杏寿と純平の娘で、杏寿が家庭を守ろうとする理由そのものです。

相関図|登場人物の関係を整理

W不倫なので関係が二重になります。先に整理しておくと読みやすくなります。

  • 杏寿 と 純平:夫婦。娘の七香がいる。杏寿は離婚ではなく再構築を選ぶ
  • 純平 と 里奈:不倫関係。里奈は純平の会社の派遣社員
  • 里奈 と 渡:夫婦。里奈も既婚者なのでW不倫にあたる
  • 杏寿 と 里奈:本作の対立軸。片方は家庭を守ろうとし、片方はそれを壊しにくる
  • 杏寿 と 渡:どちらも「裏切られた側」。この2人がどう動くかが終盤の鍵になる

押さえるべきは「裏切った2人」と「裏切られた2人」が対になっているという構図です。ここが分かると、終盤の展開が非常にきれいに見えてきます。

見どころ|113話ぶんの「引き延ばし」が効いてくる

正直に書くと、本作は途中がとにかく長いです。5年・113話をかけて、杏寿は何度も裏切られ、何度も許し、そのたびに里奈が戻ってきます。短編のスカッと漫画に慣れていると、中盤は苛立つかもしれません。

ただ、その長さには意味があります。

里奈が失うものの大きさは、彼女がそれまでにどれだけ積み上げてきたかで決まります。夫がいて、子どもがいて、家がある。その状態を延々と見せられてきたからこそ、最後にそれが全部消えたときの落差が効きます。

「離婚しない」という選択が生む地獄

多くのサレ妻漫画は、離婚を目指して証拠を集めます。本作は逆です。杏寿は夫と別れないと決めている。

すると何が起きるか。裏切った夫と同じ家で暮らし、同じ食卓につき、娘の前では普通の親をやり続けることになります。逃げ場がないのは、不倫した側ではなく、許すと決めた側です。この息苦しさが本作の持ち味であり、113話を支えている芯でもあります。

里奈は「悪女」ではなく「引けなくなった人」として描かれる

本作の敵役が記憶に残るのは、里奈が単純な悪役として処理されていないからです。

彼女には夫がいて、子どももいます。守るべきものを持っている側の人間です。それでも純平から手を引けず、むしろ状況が悪くなるほど深く踏み込んでいく。失うものが増えるほど後に引けなくなるという、いちばん厄介な壊れ方をします。

この造形があるせいで、読者は里奈を憎みながら「早く止まってくれ」とも思うことになります。その積み重ねが、最終回の落差を支えています。


【ネタバレ】最終回の結末|里奈は何を失ったのか

結論から書きます。里奈は、一度にすべてを失います。

  • 夫・渡から離婚を宣告される
  • 「金輪際、子どもに会うことも許さない」と告げられる
  • 住む家も、お金も、子どもも、一瞬で失う
  • 杏寿への慰謝料200万円を背負う
  • その支払いのため、北陸の温泉旅館に住み込みの仲居として働くことになる

ここで効いているのが、裁きを下すのが杏寿ではなく、里奈自身の夫だったという点です。

杏寿がどれだけ怒っても、他人である里奈から夫や子どもを奪うことはできません。それができるのは渡だけです。裏切られた者どうしのうち、もう一方が動いたことで、里奈の生活は根こそぎ消えました。W不倫という設定が、最後の最後で刃になっています。

結末は分かっても、里奈が全てを失う瞬間の表情はコマでしか伝わりません。あの落差を確かめたい人は → 1巻を試し読みしてみる(Renta!)

純平はどうなったのか|夫も無傷では終わらない

「不倫相手だけが罰を受けて、夫はのうのうと家に戻る」——そう思っている人もいるかもしれませんが、純平もきちんと代償を払います。

純平は「母親の介護」を理由に会社を退職しようとしていました。ところが送別会で流されたビデオレターに、畑仕事をする元気そのものの母親の姿が映ります。

嘘は公衆の面前で露呈しました。彼は信頼を失い、大手ゼネコンを去ることになります。その後は必死の就職活動の末、小さな工務店に再就職しました。

大手から町の工務店へ。社会的な地位を確実に落としてからの再出発です。派手な断罪ではありませんが、彼が積み上げてきたキャリアは戻りません。

杏寿と純平はどうなったのか

2人は、関係を修復して再出発します。

最終盤では温泉旅館を訪れ、まるで恋人だったころに戻ったような時間を過ごします。相手を大切にしたいという気持ちが自然に戻ってくる——という描かれ方で、5年ぶんの物語が閉じられます。

ここは評価が割れるところです。「あれだけのことをして許されるのか」と感じる人はいるはずですし、その感覚は正当だと思います。ただ本作は最初から「離婚しない」と決めた妻の物語なので、この着地は筋としては一貫しています。


ドラマ版との決定的な違い|里奈の末路が真逆

ここが本作でいちばん重要なポイントです。

ドラマ版は2018年1月〜3月の放送、原作の完結は2019年9月ドラマのほうが1年半も先に終わっています。つまりドラマの結末は、原作を待たずに作られたオリジナルです。

項目原作漫画ドラマ版(2018年・テレ朝)
里奈と夫(渡)離婚を宣告される渡がやり直そうと考える
里奈と子ども会うことを許されない母としては良い母だと評価される
里奈のその後家も金も子も失い、住み込みの仲居に家庭に戻る可能性を残す
杏寿と純平関係を修復して再出発新たなスタートを切る

ドラマ版の最終回では、渡が慰謝料を返しに杏寿の家を訪れます。里奈とは別居中ですが、「里奈がおかしくなったのは自分の責任だ」と語り、母としての里奈は良い母だったと認める。そして杏寿から「第二のスタートだと思って」と言われ、里奈とやり直そうと考えるようになります。

ドラマは、不倫相手に救いを与えて終わるのです。

対して原作は、その渡が里奈に離婚を突きつけ、子どもとの縁まで断ちます。同じ人物が、正反対の判断を下している。「ドラマの結末に納得できなかった」という人ほど、原作を読む意味があります。

ちなみに『私たちはどうかしている』でも、ドラマ版が悪役に救いを与える改変をしています。実写化では敵役を救済しがちという傾向は、このジャンルを追ううえで覚えておく価値があります。

ドラマ版の主演は仲里依紗。塚本高史、中村倫也、壇蜜が共演しています。他のドラマ化作品はドラマ化されたスカッと復讐漫画まとめにまとめました。

スカッと度は?|正直な評価

不倫相手への制裁だけを見れば、当ブログでも上位です。家も金も子どもも失って住み込みで働くという結末は、このジャンルでもかなり徹底したほうです。

ただし、手放しでおすすめできない点が2つあります。

  • 夫が許される——純平は職を失いますが、家庭には戻ります。「夫にもっと痛い目を見てほしい」という読者には物足りません
  • 決着まで長い——全8巻・113話。中盤は杏寿が耐える場面が続くので、即効性を求めると苦しい

今すぐスカッとしたい日には、やっとお前が地獄に行くとこ見れるね(全5話)のほうが確実です。本作は「じっくり追い詰めて、最後に全部奪う」タイプだと思って読んでください。

考察|なぜ「不倫相手を裁くのは妻ではない」のか

本作の結末を読み終えて残るのは、構造の巧さです。

サレ妻漫画の多くは、妻が不倫相手を追い詰めます。証拠を集め、職場にばらし、社会的信用を奪う。読者が求めているのはその爽快感なので、それ自体は正しい作りです。

ただ、冷静に考えると妻にできることには限界があります。他人である里奈から、夫を奪うことも、子どもを奪うこともできません。慰謝料を請求することはできても、それは金銭の話にとどまります。

本作が用意した答えは、もう一人の被害者を動かすことでした。

里奈から家庭を奪えるのは、夫の渡だけです。子どもとの縁を断てるのも渡だけ。W不倫という設定は、序盤では「どっちもどっち」という気まずさを生む装置ですが、最後には裁きの権限を持つ人物を用意するための伏線になっていました。

杏寿が「離婚しない」を貫いた意味

もうひとつ効いているのが、杏寿の選択です。

彼女が離婚を選んでいたら、里奈は「純平と一緒になる」という道が残りました。杏寿が家庭を明け渡さなかったからこそ、里奈は奪う対象を失ったまま、自分の家庭だけを壊したことになります。

耐えることは、この作品では受け身ではありません。動かないという選択が、結果的にいちばん効いた——そう読める終わり方です。中盤の長さに耐えた読者だけが受け取れる後味だと思います。

読者の評価

Renta!での評価は4.0(1,132件)。当ブログで紹介している作品の中では、私たちはどうかしている(1,781件)に次ぐレビュー数です。5年の連載でそれだけ読者を抱えてきた作品ということになります。

1巻あたり195ページとボリュームがあり、全8巻でもしっかり読み応えがあります。

似ている作品・あわせて読みたい

『ホリデイラブ』を読む方法

結末を知ってから読み返すと、里奈がまだ全部持っていたころの場面が別物に見えます。失うものの大きさを知ったうえで序盤を読むのが、この作品のいちばん濃い読み方です。

  • 全8巻・完結済み/続きを待つ必要がありません
  • 1巻の試し読みができる/絵柄とテンポが合うか確かめてから決められます
  • レンタルは1巻200ポイント、購入は450ポイント/一度読み切れば十分という人はレンタルのほうが安く済みます
  • 会員登録は無料/購入・レンタルにはポイント還元もつきます。運営19年・会員数1,100万人の老舗サービスです

価格や配信状況は変わることがあるので、最新は公式ページでご確認ください。

感想・評価

総合 78/100(★★★★☆)

項目点数
ストーリー・構成15/20
キャラクター18/20
世界観・画力15/20
テーマの深さ15/20
読後感・満足度15/20

強みはキャラクターの造形です。里奈の執着の描き方が突き抜けていて、この敵役がいるからこそ最後の転落が効きます。「離婚しない」と決めた妻という設定も、他のサレ妻漫画にはない角度でした。

減点したのは構成です。5年・113話は長く、中盤の停滞感は否定できません。読後感も、夫が許される着地で好みが割れます。あくまで一読者としての個人的な評価です。

よくある質問(FAQ)

Q. 里奈は最後どうなりますか?
A. 夫の渡から離婚を宣告され、子どもに会うことも許されません。家も金も子どもも一度に失い、杏寿への慰謝料200万円を払うため、北陸の温泉旅館に住み込みの仲居として働くことになります。

Q. 夫の純平は罰を受けますか?
A. 受けます。母の介護を理由にした退職が嘘だと送別会で露呈し、大手ゼネコンを退職。その後は小さな工務店に再就職します。ただし家庭には戻ります

Q. 杏寿と純平は離婚しますか?
A. 離婚しません。関係を修復して再出発するのが本作の結末です。

Q. ドラマと原作で結末は違いますか?
A. 大きく違います。ドラマでは渡が里奈とやり直そうと考えるところで終わりますが、原作では渡が里奈に離婚を突きつけます。ドラマは原作完結の1年半前に放送されたオリジナル結末です。

Q. 完結していますか?
A. 全8巻・全113話で完結済みです(2014年9月〜2019年9月連載)。

Q. どこで読めますか?
A. Renta!で全8巻が配信されています。1巻の試し読みが可能で、レンタルは200ポイント、購入は450ポイントです。

こんな人にぴったり

  • ドラマ版を見て、里奈の結末に納得できなかった
  • 不倫相手が徹底的に落ちるところまで見届けたい人
  • 執着の強い敵役が好きな人
  • 「離婚しない」と決めた妻の物語を読んでみたい人

まとめ

  • 里奈は家も金も子どもも失い、慰謝料200万円を背負って住み込みの仲居になる
  • 裁きを下したのは杏寿ではなく里奈自身の夫・渡。W不倫という設定が最後に刃になる
  • 夫の純平も嘘が露呈して大手を退職し、町の工務店へ。ただし家庭には戻る
  • ドラマ版は里奈に救いを与えて終わるため、結末が原作と正反対
  • 全8巻・完結済み。ただし決着まで長いので、即効性を求める人には向かない

ドラマで消化しきれなかった人にこそ、原作の結末を見届けてほしい作品です。

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